紅き天
そして、それは実現する。



疾風は


結婚


する。



結婚…。 



言葉を聞いただけで落ち込む。



でも、宗治は疾風が惚れられて見合いをした、と言っていた。



それなら希望はある。



頑張って想いを伝えてみようか?



でも…、とまた牽制する。



無理だよ、自分じゃあ。



もし想いが叶っても、私は木更津の跡取りなんだから。



疾風に闇の世界に、影で生きろとは言えない。



疾風もきっと嫌がるだろう。



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