平凡な恋の話 No.2


 『み、みくっ!!』

 『・・・あっ、瑠璃・・・?』

 私は瑠璃に呼ばれてようやく

 我に返り、瑠璃をみた

 瑠璃の顔がなんだかうれしそうに

 見えてしまうのは・・・

 まだ頭がボーっとしているせい?

 うーん・・・わからんわぁー

 『ねぇ・・・みく?』

 うれしそうに見える瑠璃は

 ホルンを持っているにも拘らず

 私の方まで走ってきた

 後で先輩にチクってやろぉー♪

 そんなことを

 考ながら私はにこにこしていた

 瑠璃はホルンを床に置くと

 私の右肩に手を置き

 わけ分からないことを

 言い出した・・・

 『なぁ~んだぁ♪

  みくはやっぱり海我先輩が

  好きだったんだねぇー』

 『は、はいぃー?!

  なんでそうなるの?

  ただ話してただけなのに・・・』

 『えぇー・・・でも』

 次に瑠璃が私に言った言葉・・・

 それが私のこれからの練習を

 集中できなくするモノだった・・・

 『えぇー・・・でも

  さっき、みくさぁ

  海我先輩とキスしてたじゃん?』

 ・・・・・・・・・・・・。

 なんですと・・・?

 私はなにも言えないで

 ただ、ただ顔を赤くした・・・

 その時にふと思ったの

 この感覚・・・さっきと・・・

 海我先輩がいる時に

 声が出なくなったときと同じだって


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