平凡な恋の話 No.2
『はいっ』
音楽室にブラス全員の声が響く
もちろん私も返事したよ!!
しなきゃ隣の人がうるさいからね
『あぁ~おなかすいたぁ』
昼休みにはいると
瑠璃がホルンを椅子において
部室の近くでお弁当をひろげる
私も笑いながら小さいお弁当箱を開く
今日の昼食は・・・
『・・・。
・・・ねえ、瑠璃・・・』
私は力のない声で瑠璃を呼ぶ
『ふぁーにー?』(なーにー)
瑠璃は卵焼きを口に入れて答える
私はため息をふかぁーくついて
苦笑いでこう言った・・・
『・・・お弁当が、空っぽ・・・』
『ブフッ!!
ごほっごほっ・・・
・・・みく、マジで?』
瑠璃は黄色いモノが口から
出てきそうなくらい勢いよく吹き出した
・・・お弁当、空っぽ・・・
ってことは・・・昼食なし・・・?
私はまたふかぁーーいため息をはいた
『ねぇ、誰かに分けてもらいに
いかない?』
おなかの虫がうるさい私に
瑠璃は優しく声をかけてくれた
『・・・いいよ
動くのメンドイし・・・』
ごめんね・・・瑠璃
ホントに動くのめんどくさいのよ
『んじゃぁ、分けてくれそうな人を
つれてくるよ』
『えっ!!ちょっ・・・瑠璃!!』
・・・手遅れ・・・
瑠璃は誰をつれてくるのだろうか
少しわくわくしてたけど
瑠璃がつれてきたのは・・・