平凡な恋の話 No.2
― 今日の練習は終了 ―
今日は色々ありすぎて
ほとんど練習ができなかったなぁ
あの後ブラック瑠璃に捕まり
まぁ・・・たいへんでした
海我先輩も堂本先輩に
色々言われたらしく
終礼の時はすっごく顔が怖かった
帰る前に私は海我先輩を捜した
ただひとつ・・・
お礼が言いたかったから
ちょっとの間瑠璃は下駄箱で放置
私は部室の近くを捜しまくった
『はぁ・・・
どこにいるんだろう・・・?』
部室の近くもいないし・・・
トランペットの部屋にもいなかった
もう思い当たる所が・・・
『・・・あっ!!』
私は考える前に行動していた
『はぁはぁ・・・
や、やっぱりここにいた・・・』
長くキツイ階段の先にある
夕日でシルエットに見える学校の
美しい景色・・・
そこにポツンとある1つの影
『か・・・海我先輩!!』
『んあ?
おぉ・・・クソガキ』
『クソガキじゃないっ!』
海我先輩は振り向く時は
超不機嫌そうな顔していたけど
すぐに笑顔になってくれた