平凡な恋の話 No.2


 『さっきは

  ありがとうございましたっ!』

 にっこりと笑顔で私は言った

 ぺこりと頭をさげて

 私はすぐに長い階段をおりていった

 
 『・・・フッ

  なんなんだよ、あいつ・・・』







 『ご、ごめんね瑠璃~』

 『ホントよぉー!!』

 『みくちゃんは

 どこいっとったんや?』

 『ど、堂本先輩!?』

 瑠璃を放置していた下駄箱には

 なぜか知らないけど

 堂本先輩まで一緒にいた・・・

 下駄箱は1,2年生が同じ場所で

 入り口からみて右側が1年生、

 左側が2年生となっている

 まぁ・・・居てもおかしくないか

 『わりぃ、直哉

  待たせたな・・・』

 そう言いながら海我先輩が

 下駄箱にあくびをしながら来た

 『よ、よしっ!

  瑠璃帰ろうっ!!』

 私は海我先輩から逃げるように

 瑠璃の腕を引っ張って

 学校を走って出た


 
< 22 / 26 >

この作品をシェア

pagetop