平凡な恋の話 No.2
『さっきは
ありがとうございましたっ!』
にっこりと笑顔で私は言った
ぺこりと頭をさげて
私はすぐに長い階段をおりていった
『・・・フッ
なんなんだよ、あいつ・・・』
『ご、ごめんね瑠璃~』
『ホントよぉー!!』
『みくちゃんは
どこいっとったんや?』
『ど、堂本先輩!?』
瑠璃を放置していた下駄箱には
なぜか知らないけど
堂本先輩まで一緒にいた・・・
下駄箱は1,2年生が同じ場所で
入り口からみて右側が1年生、
左側が2年生となっている
まぁ・・・居てもおかしくないか
『わりぃ、直哉
待たせたな・・・』
そう言いながら海我先輩が
下駄箱にあくびをしながら来た
『よ、よしっ!
瑠璃帰ろうっ!!』
私は海我先輩から逃げるように
瑠璃の腕を引っ張って
学校を走って出た