平凡な恋の話 No.2
『・・・・・』
・・・・・・・・・・・・・・。
あれぇー?
声がでないよ・・・?
口は開いてるはずなのに
声がでない・・・
海我先輩の顔がどんどん
赤くなっていってる・・・
私は先輩から目を離すことが
なぜかできなかった・・・
『あっ、みくーこんな所に・・・』
・・・瑠璃の声が聞こえた
それと同時にボソッと
海我先輩の声も聞こえた・・・
『お前が悪いんだぜ・・・
そんな顔されたら我慢できるわけ
ねぇだろうが・・・』
『あっ・・・!』
瑠璃の高い声が一瞬だけ耳に響く
・・・あれ、唇があつい・・・
トランペット・・・
そんなに吹いてないんだけどなぁ
・・・なんか色々考えすぎて
頭がボーっとしてきた・・・
あ・・・
もう、唇あつくない・・・
海我先輩の顔が真っ赤だぁ
『・・・
もう、そんな顔すんなよ・・・
次は何するかわからねぇぜ』
・・・どういうこと?
私、どんな顔してるの・・・?
なにも教えてもらえないまま、
なにも聞けないまま
海我先輩は顔を真っ赤にした状態で
私の前から去った・・・
なにしにきたんだろう・・・?