首筋、君の手が触れた。
佐倉、顔が赤くなってる。
もしかして、起きていたのか?
とすると、俺がキスしたのも…
え、それ、かなりまずくないか?
これじゃ、俺の気持ちがバレバレだ。
だいたい、なんで佐倉は知らないフリをする?
俺が、傷つかないように、気遣っているのか?
それなら佐倉、ありがとう。
俺は、この気持ちを押し隠したまま、
過ごしてゆくものと思っていた。
だけれど、これで気持ちは伝わっただろう?
不本意だけれど、気持ちが伝えれただけで、
俺は満足だよ。
佐倉、
好き、と叫びたいよ。