首筋、君の手が触れた。


それは存在否定に近しい。

他の人が聞けば、笑うだろう。

それは茜にもわかっていた。

だから誰にも言わなかった。

そして茜は抱え込み続けた。





そんな時、

声をかけたのが、

境智晴だった。







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