首筋、君の手が触れた。




あぁ、どうしよう!

話し掛けたい。

前みたいに、話したい。

なんでこんなに難しいのだろう。




でも、智晴は、

私を全然見ようとしない。

まるで赤の他人みたいに。













もしかして、嫌われてる?

そんなの、嫌だよ、智晴…










いや、今日こそは!

絶対に話し掛ける!














茜は勝手に決心していた。












そんな事ともしらず、

智晴は黙々と、保健室の備品を、

完璧に磨き上げていた。





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