首筋、君の手が触れた。



ただ、なんか顔赤いな、なんて

思っていた。





しかし、茜は喜んでいた。

智晴に、お礼言われた!

またね、って言われた!

嫌われてないかもしれない!


もちろん嫌われてなんか、

いるはずもないのだが、

茜はそれでも飛び上がるほど、

いや、実際に飛び跳ねて、

喜びを噛み締めていた。













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