首筋、君の手が触れた。
『どういうこと?』
笹島が聞いた。
『だって、…………』
そこで言葉を切り、
周りを見て、
誰もいないことを確認した。
『…なに?』
笹島が怪訝そうに言った。
茜は、ふっと微笑んだ。
『私、夢に、
智晴が出て来たの。
笹島君も出て来たのよ!
だから、乙女ちっくな考え方すれば、
昔で言うと、私はモテモテ?(笑)
今で言うと、私は二股?
ってコトじゃない?
そう思うとおかしいよね。』
茜はクスクスと笑った。
『まぁ、そんなの迷信だけど!』