首筋、君の手が触れた。
笹島はギクリとした。
境が夢に出た?
それはわかる。
多分、本人は自覚しちゃいない。
けど佐倉さんは境が好きだ、多分。
だから夢に出てきたって、
おかしくはない。
ただ、俺が夢に?
佐倉さんは俺も?
いや、有り得ない。
と言うことは、
俺が、佐倉さんを好きだから…
って、夢だよ、夢!
何、真剣に悩んでんだ!
まぁ、このネタは使えそうだ。
そんな重たいネタでもない。
境智晴、お前はよくわからない。
佐倉茜に輪をかけてわからない。
どうする、境。
佐倉はお前が好きかもしれない。
お前はどうなんだ?
佐倉はまだ自分の感情に気づいてない。
境、お前次第で、俺は……