首筋、君の手が触れた。


『…へえ、誰だよ?

同じクラスか?』


智晴も男子校生。

そういう話題は少し気になった。



笹島は一気に話した。





『…俺、佐倉茜が今、

気になってるんだ。

なんか、たまに、

寂しそうな顔してんの。



それでさ、

相談なんだけど、いいか?』







智晴は、嫌な予感がした。

佐倉茜の名前を聞いて、

咄嗟に、嫌だ、と感じた。




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