首筋、君の手が触れた。
しかしその実態は。
素早く羅列に目を走らせ、
クラスのメンバーを把握。
誰と行動を共にするか、
誰に警戒しようか、
誰がレベルが高いか、
誰が価値が高いか。
そんなことを瞬時に考え、
今後の行動を組み立てる。
レベルと価値は違う。
レベルとは、
いわゆる容姿である。
見た目は重要なポイントだ。
どれだけレベルが高い人と、
交友関係が持てるか。
それによって、
おのずと自分のレベルも
上下するのである。
対して、
価値、とは何か?
価値とは、地位である。
必要性が高いか、否か。
学生に限ると、
例えば、何か行事がある時に、
それは顕著になる。
誰もが体験しただろう。
価値の高い人間は、
発言力が断然強いのだ。
決定権が断然強いのだ。
そしてその他の人間は、
それらの意志に従うのみ。
価値がレベルと混同されがちなのは、
レベルが高い者が、
価値も高くなることが、
とても多いからなのだ。
ある程度成長してくると、
人間は何よりこれを気にする。
ほとんど。99%。