首筋、君の手が触れた。



うたた寝をしている茜は、

思ったよりも大人っぽい。


子供っぽくないのだ。

大人っぽいのだった。



白いシャツが少しだけはだけて、

白い肌が見えた。





智晴は、胸が騒いだ。




肌、白いな、こいつ。




智晴は、思わず、

茜のそばに移動した。



頬が赤い。

日焼けだろうな。

佐倉は運動が得意だからな。





智晴は、人差し指で、

茜の頬を撫でた。






茜は、起きるようすがない。








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