首筋、君の手が触れた。



あぁ、私、キスしたんだ。


茜は目を閉じたまま思った。


なんで?


なんで?智晴。



そんなことされたら、


私、勘違いするよ?


私、期待しちゃうよ?





私、高望みしちゃうよ…















智晴は、一瞬のキスの後、


慌てて元の位置に戻った。








しばらくして、ドアが開いた。








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