私はあなたの犬になる
「あぁ…悪りぃ…」


ミキオは
眠そうに起き上がった



「もぉさ~」



真由美がまた


甘えた声を出す



「ミキオが言ったんだよぉ?


10時って」



「だから
悪かったって」



ミキオは


気だるそうに
答えた



そして
クローゼットを開けると


着替えを始めた



「もぉ~」



真由美は


ふてくされたような顔をした



本気で
怒っているとは


到底
思えなかった



ミキオの反応を


楽しんでいるように見える
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