私はあなたの犬になる
「なにしてんの?」



急に声がした



私が
顔を上げると


そこに


あなたが立っていた



「なにも…」



私は答えた



「何も?」



あなたは
手を差し出した



「行くとこない?」


私は頷いた



「俺ん家くる?」



そう言って


あなたは


腰をかがめた



ちょうど
私と目が合った



目がすごく


キレイな人だと
思った
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