LUNA
吉崎ナオコ
公園から家に帰るまでの記憶はない。
家に着くとおばあちゃんが
「おかえり」
と声をかけてくれた。心配させたくないから、いつもどおり
「ただいま」
といった。ただ、ご飯はいらない、と伝え、自分の部屋にはいった。
気持ちが悪い。早く洗い流そう。
すぐに私は風呂場へ向かった。
風呂場で、また泣けてきた。
なんで私がこんな目に。
思い出したくもないが、あいつの顔が、あいつの感触が、あいつの声が頭から離れない。
涙は流しつくしたはずなのに止まらない。
家に着くとおばあちゃんが
「おかえり」
と声をかけてくれた。心配させたくないから、いつもどおり
「ただいま」
といった。ただ、ご飯はいらない、と伝え、自分の部屋にはいった。
気持ちが悪い。早く洗い流そう。
すぐに私は風呂場へ向かった。
風呂場で、また泣けてきた。
なんで私がこんな目に。
思い出したくもないが、あいつの顔が、あいつの感触が、あいつの声が頭から離れない。
涙は流しつくしたはずなのに止まらない。