カレは草食男子
「ちょっ、待ってよ。何で直哉……」
「あのさ……思うんだけど、直哉は弥生と合わない思う。
直哉、自己中だし……弥生だってそういうの、ヤダって言ってたし……」
「てか、その言い方ひどくない? 直哉と友達でしょ?」
あんだけ仲いいくせに、自己中とかそんな言い方ない。
和馬がそんな言い方するとは思わなかった。
「友達だからヤなんだよ!」
和馬がバンッと机に手を置いて立ち上がる。
ビクッと体が揺れる。
ありえない行動に一瞬、固まるわたし。