カレは草食男子
「補習って言っても二人だけだしな、レポート提出だ」
そう簡単に言う花林の言葉をよそにわたしは紙をめくる。
いや……常識範囲越えてるでしょ?
何、この量。
紙全体にビッシリ書かれた数式にグラフに文章問題。
枚数も……10枚はある。
「いや、待って。これはムリ……」
わたしより弱音を先に吐いたのは和馬。
ほら、こんなフッとした瞬間はいつもの和馬。
何でわたしとしゃべるときだけあんなに強気なのよー!