空色スニ-カ-ズ
「え?なんで?」
頭をわざとらしく傾けてとう。
「いやー、ちょっと頼みたいことがあってねー。よろしくね、風岡さん。」
ニコッとみるからに作り笑いで微笑んで屋上を出ていった。
「はぁぁぁ?」
何させられんの?
それより教師がこんなところで寝るってどーなの?
「もォー。なんなの、アイツ。」
つぶやきながらフェンスにもたれてハッとした。
そーいえば、今朝のことであんなに悩んでたのにいつのまにかため息がでなくなってる。モヤモヤもどこかに行ってしまった。
「スゥー…フゥー…。」
深呼吸をしてもため息がでない。
本当に一人ぼっちになったけどさっきより寂しくない。
「何あんなに悩んでたんだろ。」
…独り言はあいかわらずだけど。