恋手紙~大好きな先生へ~

静かな教室は
チョークの音と
先生の声だけが響く




どうしても
見てしまう先生の姿



先生はきっと
何とも感じず
何とも思わず
いるんだろうな…




時間は過ぎ
今日の補習は
あっという間に終わった




それにしても

「…気になる」



「何が?」



「朝の事に決まっ…
って香織!?

いたの?!」



「いたのって失礼な!
ずっと後ろに
いましたよ~

言ったじゃん!
私も補習だって」



そーだっけ?



「ご、ごめん」



「いいよ、そんなの

それよりさぁ
今週の土曜日なんだけど…」




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