恋手紙~大好きな先生へ~

「なぁ、さくら

俺らもデート
しよっか」



「しょうがないなぁ

付き合ってあげよう!」



とか、言いながら
本当はすごく嬉しい


もうこんなこと
あると思ってなかったから



「ほら、行くぞ」



あっくんは
私の手を握って

歩きだした




焼きそばや
かき氷を食べたり

射的や金魚すくいを
やったり

3年間の時を
埋めるかのように
いっぱい話し
いっぱい笑い
いっぱい楽しんだ





「もう9時?」



「早いね

まだ1時間半しか
一緒にいないのに…」



「でもお祭りは
もう終わりみたいだし…

帰ろっか」



わがまま言うと
もっと一緒に
居たかった



でも
また会えるよね
学校で



あれ…?


あっくんって
あんまり学校に
来ないんだっけ?


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