恋手紙~大好きな先生へ~

「…全然、楽しみじゃないんですけど」


私はボソッと本音を言った


「ん?
何が楽しくないって?」


聞こえてるし;;

地獄耳だ…



そして
個人レッスンが始まった


「で?
数学のどこが分からないの?」


もちろん答えは

「…全部」


「マジかよ…
まぁあの数学の小テストを見れば
そう言うことくらい分かってたけど…」



しばらく田所先生は
ジッと考え込んで
私を見た


「な、何なんですか?!
こっち見ないで下さい」


「いや…
よく見れば可愛いな~と思って」


勉強に関係ないでしょ!
本当にこの人
数学 教えられるのか不安になってきた…



< 44 / 193 >

この作品をシェア

pagetop