恋手紙～大好きな先生へ～

先生は
次の日もまた次の日も
私に数学を教えてくれた


忙しいはずなのに…
とか

こんな私のために
とか

思ってるんだけど…



それから今日で数学を教えてもらうのが最後の日


最後の最後まで
全部 分からなかったところを教えてくれて
個人レッスンは終了した



｢内原
お前にしたらよく頑張った方だよ｣


｢先生の教え方がいいから頑張れました
ありがとうございました｣


｢…なんかお前 素直になったな？｣


｢私はいつも素直でいい子ですよー｣


｢嘘つけ！｣

そう言って
はははと先生は笑った



私も笑いたいし
先生もっと話したい

けど私の心臓がドキドキと忙しくて
それどころじゃないんだ




｢じゃあ俺 仕事のこってるから
職員室もどるな…
これからはちゃんと自分で勉強しろよ！｣