笑顔でさよなら
愛してる…。

だから、目を開けて…?
お願いだから…。


今ではピクリとも動かない手を握って何度も囁いた。




お前は…煙りになって空に昇っていった。


笑って…。


風に乗って君の声が聞こえたような気がした…。


仕方ねぇよな…お前の頼みだ…


愛してる。
と囁いて…




笑顔でさよなら…。




あたしも、愛してるよ…

愛してる…



俺の声は静かに…空へと消えた…。









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