詩~UTA~
友梨が言った。
『あっ!先生に呼ばれてるんだった!玲奈待っててね!』

そう言って走って行ってしまった

先輩と二人きり…

どうしよ…怖い…

『ずいぶん綺麗になったね。男でもできた?』

先輩が言った事に私は凍りつく。

やだ…早くここから抜け出したい…。


『先輩には関係ないです』

私はまた冷たく接した。

その瞬間 いきなり先輩に腕を強く掴まれた。

先輩が私の耳元で言った。

『あの事友梨にばらしたらどうなるか…分かってるよね?』

先輩は笑いながらさっていった
私は何も言えなかった。


あの事…

私は聞かなくても分かっていた



あの日…私は死にたいと思った。…




消えたいと思った。






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