short short short!
下手物好きの君に捧げる唄
吐くまで歌って、目が潰れるまで聴いてあげる、耳をそぎ落とすほど喉を嗄らして、春を迎える前に終わりにして、夏になったら思い出し笑い。命が尽きる、そのときまで。螺旋を描く蛍光灯、打たれ弱いダイオード。増える声に震えて、枕を噛む日々をサーチライトで照らし出したディスプレイは完璧。螺子が抜けてる、君の顔。唄は続く。電波塔のてっぺん、足裏に針のいたみ。花を捧げる夜には君の手を引いていくからね、秋が来るまで我慢して、冬が来たなら泣いてしまわないで。