short short short!
無罪
 たとえその声を裂いたって針を飛ばすような痛みの下の陽光はまるで檸檬。こぼした果汁は燦燦と、まるで酸のよう。最後に何を言っていた? 彼。(うらむならすべてを)目の色は死んでいた。(たとえ絶えても)悲鳴は獣のようだった。(めくれた皮膚に)壮絶な生の臭いを放つ、体は疾うに紙屑だ。(隠したものは)骨はきっと簡単に砕けて、明日灰を降らせるかもしれない。(見つからないから)(ずっと。)
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