short short short!
黒いままでいいの、
 黒く大きな塊が僕を押しつぶそうとしている。目を逸らしたってだめだ、視界を覆うのは嘘つきな手のひら。吐ききったのは昨日の懺悔。残ったものは、白い澱。脳髄だって拒絶する、僕は屍骸に憧れる。ささくれだった指がいつくしむのはうなじに恋したロマンティック。

(僕に聞こえる声で話して、ねえ)
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