short short short!
ゴシック / 永遠に望むべくは敬虔なる祈り
爪が短くなってしまってから痛くて痛くて我慢できないのです。じゃあ噛むのを止めたらいい。いいえ、爪を噛んでいないと不安なんです。それなら僕のを、噛んだらいい、僕の指を、貴方にあげる。だめ、それではだめなのです。どうして? 貴方が望むならこの身を捧げる覚悟くらいとうに。いいえ、私の爪でないとだめなのです。何故? 僕では、だめなのですか? だめなのです。そうですか、分かりました。ならば何も言いません。ああ、ありがとう愛する人よ。
(だってこれは戒め。日々短くなっていく爪に敬虔な聖母を重ねてうつす、僕の枷。形式主義を否定する僕と、そんな僕にとらわれの君。かわいそうに、目が見えないままなんだね、僕のせいで、ごめんね)