「かっ…課長っ!?あっ…あのっ…!?」








気が付くと、私は課長の腕の中にいた。










頭の上で、課長の優しい息遣いが聞こえる。










「課長…。」










「なんだ?」












「…課長…。」










夢かもしれないと思い、もう一度呼んでみた。











「だから、なんだよ。」











課長は笑いながら答えた。











「これは夢ですか?昨日の事も夢だと思って…。」











訳の分からないことを言っていた。











「なんだよ、それ!夢なんかじゃない!俺の温もり伝わってるだろ?」











うん、温かい。やっぱり夢じゃないみたい。











現実だという事を認識した私は、昨日から気になっていることを課長に聞いた。
< 18 / 27 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop