虹
気持ち
長い時間、課長の腕の中にいた。
課長が腕の力を抜いて、体を離した。
私が目を開けると、課長の照れたような顔があった。
「…桜井。俺はお前が好きだ。」
改めて言われた。
「知ってます。」
私が微笑みながら答えると、
「お前の気持ちをまだ聞いていない。」
今度は真面目な顔で聞かれた。
「ん〜、どうなんでしょう?今までは上司として尊敬してたし、好きでした。」
「なんだよ、それ。答えになってないぞ。」
笑いながら課長が言う。
「今まではって言うことは…今は?」
「たぶん、男の人として好きです。」
「たぶんって、なんだよ!たぶんって!」
今の私には「たぶん」としか、答えられない。
だって、この2日間で起こったことに、気持ちがついていけてないのだから。
課長が腕の力を抜いて、体を離した。
私が目を開けると、課長の照れたような顔があった。
「…桜井。俺はお前が好きだ。」
改めて言われた。
「知ってます。」
私が微笑みながら答えると、
「お前の気持ちをまだ聞いていない。」
今度は真面目な顔で聞かれた。
「ん〜、どうなんでしょう?今までは上司として尊敬してたし、好きでした。」
「なんだよ、それ。答えになってないぞ。」
笑いながら課長が言う。
「今まではって言うことは…今は?」
「たぶん、男の人として好きです。」
「たぶんって、なんだよ!たぶんって!」
今の私には「たぶん」としか、答えられない。
だって、この2日間で起こったことに、気持ちがついていけてないのだから。