「長い長い夢を見てたみたい…。ようやく夢が覚めたみたいです。」






私がそういうと、課長は笑った。






「今日一日、お前は宙に浮いてた感じだったもんな。」






「訳が分からなかったんですよっ!何がどうなって、どうしたらいいかっ!」






まるで自分とは無関係だというような表情で言う課長に文句を言ってやりたくなった。






でも課長は、それさえも楽しんでるみたいだった。






(んっ!大丈夫。私は本当にこれからもっともっとこの人を好きになる!)







私をからかうような課長の態度も、表情も好きと感じる。自分の気持ちを再確認できた。







「さぁ、帰ろう。」






課長の声に促されて、私達は歩き出した。
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