自分の席につき、パソコンに電源を入れる。





藤和田課長に指示された書類を、今日中に仕上げなくてはならない。





午前中は、その書類作成に没頭した。














♪〜♪♪♪〜♪♪♪







昼休みを告げる音楽に、手を止めた。






もうこんな時間だったことに、驚いた。






時計を見ることなく、パソコンに向かっていた自分に気が付いた。






背伸びをし、筋肉をほぐす。
強ばった筋肉が和らいでいく。








「すまないな。俺が無理を言って、書類を急がせているから。」






頭の上から、声を掛けられた。






すぐに体制を整え、彼に向き直った。






「いえ、大丈夫です。今日中には仕上がりますので、心配しないで下さい。」






笑顔で私が言うと、課長は
「頼りにしてるよ。」

と、小さな笑顔を残し、去っていった。
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