途切れない愛の物語



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「あ、見ろよ亜希。これなんか亜希に似合うよ」

「これ?…ピアス…かわいいじゃん」

「買ったげるから、かならず付けろよ?俺からの一年記念日のプレゼント」  

松岡亜希、高校三年。一緒にいるのは彼氏の堺佑介。付き合って一年になる。卒業したら結婚するって話にもなってて、両親も認めている。あたしは幸せだった。 

「ありがとーね!佑介!また明日っ」
「あ、亜希っ」

佑介はあたしの腕を引っ張り、口付けをした。 

「絶対俺から離れんなよ」

「そんなの当たりまえだよ!じゃあね」


当たりまえのような出来事が……当たり前じゃない出来事になってしまった。 

「お母さんお父さんただいま!見て!佑介に買ってもらった!一年の記念日に」

「あら、かわいいピアス!」
「亜希は幸せモノだなー」

両親もそう言ってくれて嬉しかったんだ。 



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