君と私、ひとつ空の下。
「加奈、おはよー」
そう言って駆け寄ってきたのは美月だ。
「おはよー」
なんの変哲もない平凡な日常。
こんな日がいつまでも続けばなー・・・
「あのさ、加奈・・」
「ん?」
美月、真剣な顔・・・
「あたし・・好きな人、出来た・・・」
「・・・・えぇ!?」
美月に・・好きな人が出来るなんて・・!!
よっぽどの人なんだろう。
「・・・で、どこのどいつ!?どんな人!?」
美月は大切な親友だから・・
あたしが守ってあげないと!!
「・・・ごめん・・」
「え・・・?」
美月・・泣いてる?
え・・いつもは素直に話してくれるのに・・
どうしたの・・!?
「ごめんっ・・加奈、ごめん・・・ごめんね・・」
「どうしたの!?美月!!なんで泣いてるの!?」
理解ができない・・
あたし・・なんか謝られることあった!?
─・・・もしかして・・
「た、健・・・?」