君と私、ひとつ空の下。

『ねぇ、加奈』
『何?美月』
『加奈って、好きな人とか・・いる?』
『・・・・いるよ・・』
『え~!!誰だれ!?』
『幼馴染の早見健・・・。小さいときから好きなんだぁ・・』



・・・・こんなこと話した覚えがある。


すると、美月が『コクンッ』と頷いた。


「ごめんっ・・ごめんねっ・・・・」
「ぜ・・全然大丈夫!!あたし、応援するよ!!」


・・・嘘、ついちゃった・・
『全然大丈夫』なんて、全くの嘘なのに・・

本当は、泣き出したいくらい心が痛いのに・・


「加奈ー」


廊下から、声がした。
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