先輩と私の集大成
「明日も屋上いこっ」
「春子、気をつけないと危ないよ!」
「大丈夫だよ。悪い人にはみえなかったもん」
先輩の笑顔は、あの日の夕日とおなじくらいまぶしかった!
思い出しただけでもどきどきする。
のほんとしていると、うしろからバコンと頭を何かで叩かれた。
「いたっ!」
うしろを振り返ると数学の先生である須藤先生がいた。
「げっ!須藤先生」
「げっとはなんだ!お前な、また授業をサボったな?」
「う…!」
「次したら、居残りだ!」
そういって先生は職員室のほうへ行ってしまった。
須藤先生には何故か目をつけられている。
「新米教師のくせにー!」
「気に入られてるんだよ」
「いや逆でしょ…」
とりあえず数学がない日は屋上にいこう。
あの先輩に、
もう一度会いたいよ。