恋に落ちた☆アイドル
「その仕事…
どうしても引き受けなきゃ…」
「そうだな…。
うちに断る権利はない…な。」
「だよなぁ…」
うちの事務所みたいな個人事務所は下手すりゃ、いつ潰されるか分からない。
相手が大企業なら、なおさら…だもんなぁ~~…。
チラッと、上原の顔を見たら
何も言わずに俯いていた…。
オレだって、こんな仕事やりたくねぇ~けど…
「………分かった…やるよ…その仕事…」
「そっ…かぁ…分かった…CMは、1ヶ月間だけの期間限定だから。その間だけ、恋人のフリをしてくれていればいい。」
「分かった…。1ヶ月な。」
「あぁ。じゃあ、話し、進めるな。ありがとう。リョウ。」
「おぉ。いいよ。気にするなって、佐々木さん。
これも、アイドルとしての宿命さ」