恋に落ちた☆アイドル
冷たい…重い空気が
オレ達を包み込んだ…。
眼鏡の奥が
また一層光った!?
ヤバッ!!
もしかして、怒らせた!!?
誰か!誰か、助けてくれぇ~~!
この空気を
変えてくれようォ~~~~!
と、その時だった。
まるで、季節外れの柔らかなあったかい空気が流れ込んできたかと思えば
「お前ぇ~歩くの速すぎるよぅ~
あれほど置いていかないでくれって言ったじゃないかぁ~」
上原のお母さんとは真逆の存在感のおじさん1人がやってきた。
上原のお母さんを
「お前」って……
じゃあ……
まさか……
この人は……
もしかして……
「お父さん。」
上原が嬉しそうな声で言った。
ヤッパリ…この人が
上原のお父さんなんだ……。
なんて優しい雰囲気。
なんか納得。