恋に落ちた☆アイドル

「そっ?なら、いいけどさ♪」


上原の頭をポンと軽く触れた。

シャンプーのいい香り…ホントは、まだ離れたくないけど…


「寒いから…もう中に入いった方がいいよ」


「坂口君は?」

「あぁ~オレ?オレは、大丈夫だよ。
佐々木さんが近くまで迎えに来るって言ってたから。

心配するな。」


「うん……ごめんね…。」

「えっ?なにが?」


「その……お母さんの事。」


上原…


「大丈夫。今は分かってもらえなくても、ちゃんと分かってもらえるよう、オレ、頑張るし。

だから、何も気にするなって。


だからさ……


そんな顔するなって。

このまま連れ去りたくなるだろうぉ…。」


途端に上原が顔を上げて瞳をまん丸にして頬が真っ赤になった。


その顔がたまらなく可愛くて



今度は…少し長めのキスをした……。




絶対に、お前の手を
放さない……。








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