恋に落ちた☆アイドル
「なぁ、上原さん…
ホントに知らない?」
「うん。」
「じゃあ、これじゃ…」
と、オレは被ってたキャップを取って
金髪カツラをササッとセットして
トップアイドル
リョウ☆の姿を見せた。
これなら
いくらなんでも
分かるだろうと
自信タップリに
上原さんに
アイドルスマイルで
微笑んだ。
「オレ、リョウ。
知ってるだろう?」
って。
それなのに……
「ごめん…知らない…」
ウソだろうォ~~!?
オレの…
オレのアイドルとしてのプライドが
ガラガラ…と
音を立てて
崩れ落ちた…。
「あぁぁぁぁ……………誰かぁぁ…………たすけて…………。」