恋に落ちた☆アイドル


「あ、ここ、この辺りで停めてください。」


上原が、佐々木さんに車を伝えるよう伝えた。


車を停めた場所

なんだ?


この、エラク広い日本家屋は…


「ここ…?上原の家って…」



「うん。古いでしょう。うちの、お母さんの実家なの。うちの家族とお婆ちゃんと4人で一緒に住んでるんだけど

うちの両親、仕事でほとんどいないから、普段は、お婆ちゃんと2人っきりなんだ。」


「へぇ…そうなんだ…なんだか、ちょっと寂しいな…」


「まぁね…小さい頃は、よく寂しくて泣いてたけど、もう、慣れっこになっちゃったよ」


そう笑う
上原の笑顔が
ちょっとだけ
寂し気に感じて


上原の頭に
ポンと軽く触れた。



「じゃあな、上原。
またな。」


「じゃあね…送ってくれて、ありがとう。」



「あ、イヤ…オレこそ…」






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