桜のなく頃
河原のほとりの桜の並木道、ピンク色の吹雪に包まれて二人の子供が笑っている。
とっても幸せそうな笑顔。
無垢という言葉がよく似合う。
どんなことを話していたのかはわからない。
どんな経緯で二人がここにいるのかも分からない。
ただ、二人は本当に幸せそうだった。
次に二人を見た時、二人は少し成長していた。
小さかった二人は、体格も大人に近づき学校の制服に身を包んでいる。
昔のような天真爛漫さは見られないが、仲の良さは変わらないように見える。