ハーモニー
「ね、ねぇ。れ、れ、玲クン。手つないでくれない?」


「どうしたんだよ。奏音。怖いのかぁ~?」



・・・はい。その通りです。



「いいから、手つないでっ!!」



「はいはい。そっか~、奏音にも怖いものあったんだなぁ~」



「ひとつや、ふたつあるでしょ。怖いもの」



「まぁな」


懐中電灯の明かりを頼りに二人で、手をつないで歩いた。


私の顔、今、真っ赤だ。暗くてよかった~♪


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