ハーモニー
俺は、どうかしていた。奏音を見てたら、キスしたくなったんだ。


でも、昨日告白したばかりなのに、嫌われたらどうしようと思いながら、体が勝手に動いていた。


コンコン


誰かが、ノックした。ドアを開けると、明日香が立っていた。


「ちょっと、玲?話あるんだけど。」


「おう。ま、入れや」


やっぱり、明日香が着た。さっきのキスで、奏音が傷ついてんだろ?


「あのさ、明日香って彼氏今まで出来たことなかったのね。で、昨日の今日でキスされてさ、驚いちゃってるんだよね。」


「ああ、俺も悪かったと思ってる」


「よかった~。あんたになら、奏音を安心して任せられるよ。でも、泣かさないでよ。あたしの大事な親友だからさ。」


「おお、悪かったな。」


「奏音、待ってるからさ、行ってきてよ」


「明日香?」


「ん?」


「おまえってさ、いい奴だな」


「あはは、今頃、わかったの?」


「はは、じゃ、奏音のとこ行ってくる!」
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