~Truth~
偶然
DVDを返し終わったあたしはそのまま家へと帰宅した。今日あった出来事が今もまだ鮮明に覚えていてテレビを見てても、あの人の事しか頭になかった。チロリンっ♪
私の一番の親友、佑からメールがきた。
(はろ~^▽^!夏波の為に合コンセッティングしたから★)
「え~、また合コン?まあ、いいか。出会いが無いしね」
(わかった。行くよ-ω)
(ん!じゃぁ、明日の夜7時駅前スタバ集合ね~)
(了解!♪)っと。
「お母さーん、明日夕食パスねっ!」
「分かったわ。どこに行くの?」
「友達と遊ぶ~」
台所で忙しそうな母親はあまり気にしていない様子だ。2人兄弟のあたしは上に問題児の兄が居るため両親共、兄の事で頭がいっぱいだ。でも、お兄ちゃんはあたしにはなんだかんだいってとても優しい。あたしもそんなお兄ちゃんが大好きだ。
ピロリンっ♪
(今回の男子はうちらと同じ高校の1つ下だからね~。)
(下ー!?はいはい。わかりましたっ)
下か~。大丈夫かな?あんまり下好みじゃないんだよなっ。まあ楽しもうか..あたしはそのまま眠りについた。

翌日。
「行ってくるね~」
「はい。行ってらっしゃい。何時に帰って来るの?」
「分からない。鍵開けといてね」
「分かりました」
そのまま急いで駅に向かった。途中途中、慣れないヒールを履いたため何度もつまづいた。
「どうせあんま乗り気じゃない合コンなのに何気合い入れてんだろ...」
一人ため息つきながらも少し遅れて約束の場所に着いた。「ごめんっ!佑!待った?」「遅いよ~。でもまだ男子達来てないからセーフだね」「よかった~。」しばらく話ながら待ってると遠くから何名かの男子がこっちに歩いて来るのが見えた。
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