アタシのナイト
クラスに行こうと思い、校舎に向かって歩き出すと先生達がこっちにやってきた。



"―やっぱり。"

あたしはそう思った。
中学校の時もそうだったから・・・・




「梶原様っ」


「我が校に入学して下さるなんて光栄です!」


「我々、出来る限りのことはいたします!」


先生達はあたしに向かってペコペコ頭を下げてくる。


『せ、先生っ!やめてください。あたしは普通で良いですからっ!』


「いえいえ、そうはいきません!なんてったってあの梶原財閥の社長令嬢様ですから!」

そう言ってまたペコペコしてくる。



―いい加減イライラしてきた。

第一偉いのはあたしじゃなくて親だっつの。



あたしは苛立つ気持ちを抑えきれず、言葉にしようとした―・・・
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